田島組地理図
田島組(陸奥国会津郡之十二)
此地府城の南に當り本郡の中程にあり、東は松川組に隣り西は高野組に交はり南は河島組に組き北は楢原組に接す、、、、諸村皆山中に佳し水田少く麻大小豆稗黍を樹え、只田島村のみ地面稍開け田畝乏からず、下野街道にて習俗も自ら樸實の風薄く山中の諸村とやや別なり、水無村田辺村は薪樵の利多朴材(ほほのき)桂材の類仲附馬にて府下に出し交易す、本組及高野河島熨斗戸の四組を俗に上郷と稱し、皆衆山の中にありて耕作の節も平地よりは十四五日遅し、農隙に他邦へ出て屋上を茸き木挽をなし、或は麻・煙草・塗物の類を買売し、関東及び江戸の方に往来する者少からず、、、、此組の諸村関本郡に属するもの一箇村あり(水田村)余は皆田島郷に隷す、此組総て八箇村あり
田島組八箇村
田島村 端村・宮本・折橋・古寺・?島(ひつが)、新町村、
丹藤村(たんどう)、長野村 小名・下河原 端村・大澤、田辺村、
栗生澤村(くりふざわ)、水無村 小名・須巻 
端村・多摸澤(たもざわ)・渡實(わたさね今廃)・隔澤(へたざわ今廃)、
永田村 小名・富田 端村・今生