大石組地理図
大石組(陸奥国大沼郡之十二)
此地府城の西に當り本郡の西北隅にあり、東は大谷組に連り、西北は共に越後国蒲原郡上條組に界ひ、南は野尻組に接し、東北の隅は瀧谷組に隣る、、、、人家みな山間に住し、多くは川に傍ふ道路険しく駄馬を通ぜず、常に牛を用てこれに代ふ、霜雪の候大抵野尻組に同く、冬月は居民往来に困む、又漁猟薪?の便あれども、平田まれにして米穀乏し、因て紙を製し布を織り、多く府下に出して諸品に易へ、生計を資く、又山中の諸木を伐り、春夏の間水かさ増りし頃、筏に積て越後国蒲原郡小川荘の方に出す、此組の諸村河口郷と稱す凡十七箇村あり
大石組十七箇村
大石村 端村・下井草、河口村 端村・栗牧・上井草(うわいぐさ)、
西谷村 端村・白澤(しらさわ)、
本名村 小名・舟戸・夏井 端村・湯倉・三條
小栗山村 小名・大穴 端村・間瀬口・箕輪田・牧場・後澤
八町村、中井村 端村・上中井、玉梨村 端村・西中井・湯上・袖山(今廃)
多良布村(たらふ) 端村・上沼澤、沼澤村、福澤入新田村、
三更村(みふけ)、大栗山村、板下村、宮崎村 小名・荻付(おぎつく)
水沼村 端村・上田(うえはた)・上大牧・下大牧・高倉、
早戸村(はやと) 端村・瀧原