9、岩城平城(福島県いわき市平)
この城は別名飯野城、また竜のお堀に浮いて立つと歌われて、竜城とも呼ばれ、徳川家康が仙台伊達政宗の抑えとして、慶長七年(1602)に、下総美作から鳥居忠政を移封して赤井岳の麓夏井川と好間川に挟まれた丘に築かしたもので、その後、内藤氏、井上氏、安藤氏の居城であった。最後の岩城平藩主は、信濃岩村藩内藤家から養子にきた安藤信勇で、美濃国の飛び地に滞在している時に戊辰戦争が起きた。前の藩主信正は積極的に列藩同盟に組みし、官軍に攻められ、慶応四年七月自ら城に火を放ち落城した。