山ノ内治部太輔俊清三男 山ノ内俊範豊前守 ・若名治部少童名横田新十郎大永二年壬午五月七日生天正十八年庚寅九月六日六十九歳死照林院殿露現典光大居士と号す 去は檜野原駒鳴瀬丸山城主は代々葦名旗下地頭淡路守平俊景と云人住男子無幸女一人あり壽八十歳故横田山ノ内俊清三男新十郎を婿に賁永禄元年戊午家督相続す永楽五十貫文領巣又実父俊清より二十貫文の地を分地す天時三十七歳又永禄十二年己巳鎮守春日明神社を建崇減罪祈願は金龍寺参拝す又天文十九年庚戌三月十三日女生扨丸山城は赤畑山より嶺続と麓より頂まて高さ百八十間西比は只見の大川岩険人登へき便なし南は大峠九々折の細路駒鳴瀬峠東一方山続なしとも大難所なり城東西十六間南北十二間二ノ丸東西七間半南北八間半有又常住所は春日野原馬場と云城の麓なり東西百八間南北三百六間廼家頼共も住す南の方は城山なり東は宇津野の大沢松の大木残り日向山に続く比は只見落合大沢白坂鷹巣やま沼山の高山険西の方に二階の平地深田なり又只見の大河有り 山ノ内俊和（俊清督） ・左京亮若名清左衛門實は瀧谷俊政の二男天文十八年己酉五月四日生慶長七年壬寅三月九日五十四歳死妬洗院学照居士男子無く女一人天正十四年丙戌十一月九日生 山ノ内俊貫（俊和督） ・横田清左衛門尉若名式部氏清實は山ノ内俊清の孫上杉信俊男俊範には甥後俊和に徒弟也伯父舜通の六男として婿に遣す天正十八年庚辰八月二日生寛永二年乙丑八月九日生四十六歳死 横田清兵衛（俊貫男） ・若名清次郎慶長十一年丙午二月十五日生 |