平治元年（１１５９）
平治の乱山内須藤刑部丞俊通と其子滝口俊綱、義朝の郎等にて悪源太義平のもと、十七騎にて平重盛五百騎と戦う。
元久二年八月二十六日条 山内持寿丸後六郎通基と号す、刑部大夫経俊六男（東鑑）
建保元年５月六日条（１２１３）
和田合戦 和田の乱の折、経俊は一族山内先二郎左衛門を討つ、経俊六男通基は元久二年北条時政の謀叛の時、頼朝の子平賀雅朝を討ち、父経俊と共に功あり実朝から左衛門尉を賜っている。経俊は後実朝の時北条の諫言により鎌倉を追われ子通基の領地越後国山本に移り其後伊北山入の里に至り鷹巣山に城を築き横田と改た。（山ノ内先祖之覚）
文和三年（１３５４）
野尻信濃守俊行が丸山城（牛首城）築。(合全)
応永十年（１４０３）
横田家譜管領足利満直が奥州入部時、山内十代通俊并子基通が従い会津下向し、満直に抵抗する。伊達・上杉らを討って大功あり。（横田家譜）
享徳二年（１４５３）
葦名家臣松本典厩こと松本右馬允八月、伊北山内臣堀金左京の拠る小林城攻落す。(合全)
松本右馬允日光山より伊南河原田大夫重直を頼て、横田城主山内大和守俊光が臣小林邑堀金左京が館を責落。（異本）
長禄二年（１４５８）
葦名七千騎で伊達攻めるも金上敗れる、山内越中山内衆五百騎にて南山敷鴫山の城攻め破る、葦名本隊にて越中父子三人生害す。（塔寺長帳）
文明五年（１４７３）
山内信濃守俊詮が横田野尻に牛首城を修復。（塔寺長帳）
文明十一年（１４７９）
葦名盛高、渋川義基の高田城落す。
文明十五年（１４８３）
伊達成宗上洛。
文明十六年（１４８４）
葦名盛高、磐瀬の二階堂氏攻る。
文明十七年（１４８５）
岩城親隆、佐竹領多賀車城攻落す。
延徳元年（１４８９）
伊達尚宗､葦名盛高､岩城重隆、結城政朝常陸乱入、佐竹義治撃退。
明応三年（１４９４）
成宗子尚宗と争う、尚宗会津に逃れ葦名盛高の助けにより戻る。
明応七年（１４９８）
葦名盛高、家臣松本豊前守殺害。
明応九年（１５００）
葦名盛高、国人松本対馬攻め自害させる。
文亀元年（１５０１）
葦名盛滋、猪苗代盛頼破る。
文亀三年（１５０３）
山内左近が葦名に逆き伊達尚宗に内応、長井に兵動す尚宗越後守護上杉房能に救援依頼す。
永正二年（１５０５）
葦名盛高、子盛滋と争い盛滋伊達領長井に逃れる。
永正八年（１５１１）
永正の戦い、陸前葛西宗清、山内首藤貞通を討つ。
永正十二年（１５１５）
葛西宗清、七尾城攻め、山内首藤氏滅亡。
大永元年（１５２１）
猪苗代盛光、葦名盛舜を会津黒川に攻め敗る。
享禄元年（１５２８）
伊達稙宗、葦名盛舜と陸前葛西領の石巻城攻略。
享禄三年（１５３０）
長尾為景は山内三郎舜道に上条定憲の誅伐を依頼。葦名・上杉とも両方に独立を保った緩い臣従関係があった事が窺える。
享禄四年（１５３１）
山内権大補俊安と子彦次郎俊興が沼沢に丸山城築。
天文二年（１５３３）
伊達稙宗、葦名・二階堂と合して、岩城、白河結城氏攻める。
天文十一年（１５４２）
天文の大乱 伊達稙宗、嫡子晴宗と争う。
天文十二年（１５４３）
横田くずれ 盛舜種橋藤十郎大将として横田中丸城攻る、杉岸因幡種橋藤十郎討取る。（長帳､旧事、異本）
天文十三年（１５４４）
山内俊清が川口に城築後玉縄城と改、末子俊甫住。（異本）伊達稙宗、石母田で晴宗破る。
天文十四年（１５４５）
山内左馬助氏信（沼沢山内政家弟）が西方に鴫城を築。（異本）
天文十七年（１５４８）
足利義輝の命により、稙宗、晴宗に家督譲る天文の大乱終。
天文二十一年（１５５２）
西方鴫城主山内信重は家臣飯岡遠江と謀り、大石田大高寺の宿坊を夜討攻め落す。（会津鑑）
天文二十二年（１５５３）
伊達晴宗、懸田俊宗滅ぼす。
弘治二年（１５５６）
武田信虎の誘いあり、舜通は応じ小田切安芸守を大熊を応援す。
永禄元年（１５５８）
横田中丸山内俊清の二男摂津守俊政・弟豊前守俊範が滝谷岩谷攻め、芦名家老松本図書の城代井上河内殺害俊範檜原丸山城治める、沼沢出雲守政清取計いにより、兄弟葦名旗下になる、弟俊範檜原丸山城主俊景の名跡と成す。（異本）
永禄二年（１５５９）
葦名盛氏、安積郡佐柄・大槻を攻める。
永禄三年（１５６０）
葦名盛氏、石川郡松山、南郷寺山にて佐竹と戦う。
永禄四年（１５６１）
葦名盛氏、奥会津長沼氏討つ。
永禄七年（１５６４）
相馬盛胤、名取郡座流川にて伊達勢破る。
永禄十年（１５６７）
佐竹義重、白河城白川義親攻める。
天正元年（１５７３）
葦名盛氏、佐竹義重と戦う。
天正二年（１５７４）
佐竹義重、白河義顕勢攻める。
葦名盛氏、田村清顕、二階堂盛義攻める。
伊達輝宗、最上義光と戦う。
葦名盛氏、田村清顕と白河義親を助け、佐竹義重と戦う。
天正三年（１５７５）
白河義親、当主義顕追放、家督を継ぐ。
佐竹義重、白河義親を捕え、白河城奪う。
天正四年（１５７６）
会津横田中丸城主氏勝弟大覚介、家康公に仕え伊右衛門豊政と改後に山内対馬守一豊と伝、秀吉公より掛川五万石拝の末土佐国賜
矢野目の戦い 相馬盛胤・義胤親子、矢の目で伊達輝宗破る。
天正六年（１５７８）
山内重勝（西方鴫城主）が義父大槻政通（野沢村大槻城主）と謀り、葦名盛氏に叛く。
天正四年、大槻太郎左衛門、西方山内右近叛す。（旧事雑考）
沼沢氏信三男右近大夫重勝若名右馬介、天正六年二月十五日自害妻大槻太郎左衛門政道女。（合全）
葦名家臣大槻太郎左衛政通盛氏に反旗、婿西方鴫城主山内右近大夫重勝を頼る。（異本）
山内、葦名と戦う、大槻敗れ川口に討れる。
大登の館には布沢城主渡部長門が移る。（新編）
佐竹義重、白河義親と和睦、義重弟義広、白河義親の養子となる。
天正八年（１５８０）
越後上杉景勝が布沢弥五郎に葦名の田村攻めの報告を求めている。
佐竹義重、岩城常隆と田村清顕を攻める。
天正九年（１５８１）
伊達輝宗、相馬勢金山・丸森城攻め敗れる。伊達輝宗、同十一年丸山城、同十二年金山城落す。
天正十二年（１５８４）
葦名盛隆、大庭三左衛門に殺害される。
天正十三年（１９８５）
人取橋の戦、伊達輝宗が二本松畠山義継に拉致殺害に発し、福島県安達郡本宮町荒井付近にて常陸の佐竹、会津葦名、岩城、石川､白河と伊達正宗合戦。
天正十五年（１５８７）
豊臣秀吉、関東・奥州領国の惣撫事令を命る。
天正十六年（１５８８）
郡山合戦佐竹義重、葦名義広に白河､二階堂加わり伊達正宗の安積郡に侵入、郡山､窪田にて戦う。
天正十七年（１５８９）
上原合戦 伊達正宗、相馬を攻める、葦名義広､佐竹の兵岩瀬安積境で猪苗代盛国の謀叛聞き、黒川に戻り、磐梯山麓、摺上で合戦する。義広夜に入り葦名経て佐竹に走る、富田将監・沼沢出雲・渋川助左衛門等相従う。（旧事）
天正十七年（１５８９）
七月七日伊北簗取合戦、七月九日伊北和泉田合戦、七月十九日稲川庄麻生合戦七月弐拾日西谷切払合戦、八月中まで松坂横田合戦有、長沼弥七郎盛秀と河原田治部大輔盛次駒戸合戦、九月二十二日本名合戦中丸新左衛門勇力高名す七月二十二日？伊北橋立合戦
伊達正宗、須賀川二階堂氏滅す。（異本）
天正十七年（１５８９）
左靭戦い 大波玄蕃を先鋒とする五百騎が柳津から只見川沿いに進攻、名入高清水から船渡しで南岸の宮下村阿手良沢に集結、沼沢丸山城を落し一気に横田を討ちにでたが、左靭坂に陣取る瀧谷の山内俊政、大登の渡部長門、大谷の五十嵐豊後、宮下の宮下大膳、桑原の二瓶安左衛門ら七十余騎に阻まれ、野尻牛首城に入る。（山内天正記）
天正十八年（１５９０）
童生淵の戦い 天正十七年正宗相馬の駒ヶ峰城、蓑頸城攻略、十八年五月宇多郡石上童生淵で激戦、相馬義胤弟隆胤討死。
伊達正宗、小田原に着陣秀吉に謁見、会津没収、本領のみ安堵。
天正十九年（１５９１）
伊達正宗、長井・信夫・伊達・田村・苅田・安達郡没収、旧葛西・大崎領に移封される。蒲生氏郷二万三千十三隊にて会津たつ。
文禄元年（１５９２） 蒲生氏郷、黒川を若松と改称。